原因不明の体調不良

自己紹介

私は7年間原因不明の体調不良に悩まされた青春時代でした。

泥沼黒歴史の一部を紹介します(笑)

上京するよりもちょっと前の高校2年の頃、当時バスケ部だったのですが、

毎日体力をつけるために一生懸命全力で走り込んでいました。

試合に勝ちたい!誰にも負けたくない!というわたしの負けず嫌いが走り込みに拍車をかけます。

しかし、ゲーム形式の練習になると5分も体力が持たないのです。

バスケットボールという競技は、審判のホイッスルが鳴るまで、ずっと走りっぱなしのスポーツです。

練習は自分の番以外は休めるけど、試合となればそうはいきません。

「どんなに練習を頑張ってもなんで体力がどんどん落ちていくんだろう、、、』

最近体力が落ちてきていると感じてきていたので、

より一層練習に全力で挑んでいたのに、どうして??

マラソン大会では学年でいつも3位以内には入るほど、わたしは体力には自信があったので、

なんかおかしいな、と思いながらも、ただただ練習を頑張ることしかできませんでした。

母が試合の応援に来てくれた時に、わたしの異常に気付き病院に連れて行ってくれました。

過度の貧血” とのことだったので、鉄剤を2か月ほど飲んで回復しました。

『よかった~、これでまたバスケを頑張れる!』

そう喜んでいたのは束の間。

その3か月後のある日、部活が終わると毎日のように頭痛が起き、

朝起床すると腹痛に襲われました。

そのうち夜も眠れなくなり、ついに学校に行くことが出来なくなりました。

身体がふにゃふにゃになり、起き上がることにも時間がかかる私を見て

母はいろんな病院に私を連れて行きました。

内科、脳神経科、産婦人科、心療内科にまで、、、。

病院を何件もまわってでた病院の診断結果は…..

過敏性腸症候群”と診断されました。

でもわたしは、あまり診断に納得できません。

なぜなら、頭痛や不眠は腸とは関係ないじゃないか!と思っていたのです。

学校を休み始めて3か月、薬を飲みながら遅刻して学校に行けるようになってきました。

まだまだ症状がなくなったわけでなく、動悸、頭痛、腹痛、起き上がることがつらい

などという症状は残ったまま、だましだましの毎日でした。

こんな状況を変えたかったある日、叔父に鍼灸という仕事があることを教えてもらいました。

その瞬間、身体にビビッと電流が走って、これだ!!!と思いました。

そこからたくさん調べて、鍼灸にはいろんな可能性があるんだ!と感じたので

鍼灸師を目指すために上京することを決断しました。

原因不明の体調不良のことを医学の言葉で「不定愁訴」といいます。

検査で調べても体に異常は全くないのに、本人は不調を感じているという状況のことです。

疲れがとれない、体が重い、なんかイライラするなど、誰にでもありそうな症状からはじまり、

時間の経過とともに頭痛、動悸、不眠などのはっきりとした症状に変わっていきます。

不定愁訴という言葉の認知率は、およそ34%。

言葉の意味も理解している人に関しては、およそ15%にしか及ばないのです。

皆さんはこの数字についてどのような印象を持ちますか?

ほとんど一般の方々には浸透していない言葉ということがよくわかると思います。

わたしも鍼灸の専門学校に入って授業で初めて聞いた言葉でした。

また、認知していないだけで全国各地に不定愁訴に悩まされている人が溢れているのではないか?

この数値を見てわたしはそう感じました。

なぜなら、私がまさしく不定愁訴によって7年間も苦しんだからです。

まずは体力が落ちる、そして貧血、頭痛、腹痛、吐き気、不眠と順番に症状が出ていました。

徐々に体が蝕まれていき、ある日ぷつっと何かがはじけるように体が動かなくなりました。

検査してもはっきりとした原因はわからない、誰にでも起こりえる症状ばかり、

これが不定愁訴の恐ろしさなんだと思います。

その不定愁訴に東洋医学が効果絶大なことを、皆さんは知っていますか?

東洋医学とは東洋起源のれっきとした医学であり、病気の原因をアンバランスによるものだと考え、

身体のバランスを整える全体的な治療を中心に行います。

精神も含めた身体全体を一つのものとしてとらえる医学です。

気(キ)、血(ケツ)、津液(シンエキ)という人体の整理活動を行わせるものがあり、

これらの働きによって生命活動が維持されていると東洋医学では考えられています。

この気、血、津液のバランスを実際に確認する方法として有名なものは脈診というものがあり、

脈に触れて拍動の強弱、早い遅い、浮き沈みなどを確認することで身体の状態を把握しています。

このように目で見て異常を確認する西洋医学とは少し違うことため、

不定愁訴のような原因が目で見てわからない場合の症状には、

東洋医学がぴったりなのです!!

このような話題になると必ず起こることは、

” 西洋医学 VS 東洋医学 ”という縮図です。

私が鍼灸師だから東洋医学を推しているというわけではなく、

不定愁訴には東洋医学が合うよ。という話です。

逆に、骨折などの大けがや緊急を要する疾患の場合では東洋医学では絶対に間に合いません。

どちらの医学にも適応があり、その場の症状をしのぐために使うものです。

決して常用するものではない!!

ということを皆さんにも知っておいてもらいたいなと思うばかりなのであります。

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