不調の原因7

東洋医学の知識

腎の働き

みなさんこんにちは!おさきまるです。

今日は東洋医学のお勉強のお時間です。

本日のテーマは腎、膀胱、三焦について

まずは腎の働きについてお伝えしていきます。

腎には陰気である津液と、陽気である腎気と命門の火があります。

腎の主な働きは津液を蔵し、気化作用によって体内の津液量を調整しています。

津液は脾の運化作用で肺に運ばれた後、肺気の作用で全身を巡り腎に運ばれてきます

腎に蔵された津液は陰の性質が強く、津液単独で動くことが出来ないため

腎気が津液を動かして量を調節しています

このことを気化作用と言います。

津液が適量であると腎は正常に働いてくれますが、

多すぎると冷えるため、多くなりすぎないように調整しているんです。

また、腎には、命門という東洋医学において、

生命のエネルギー源とされる重要なツボの火として

心の陽気が降りてきて冷えすぎないようにしています

命門の火は心から降りてきた陽気で、

腎が冷えすぎないように温める作用があります

命門の火と腎の津液を合わせたものが三焦の原気で、

三焦、経絡を通じて臓腑、身体各部を巡って潤し養っています

腎は骨髄、耳、二陰(大小便の出口)、髪の毛を司ります。

腎の精気には物事を持続して続ける根気を司っています

精は脾胃で作られた血(後天の気)と相互に転化し、

血が不足すれば精が血に変化し、

精が不足すれば血が転化するようにお互いを補充し合っています。

腎の精は人の生殖、成長発育にも関係しており、

男は8の倍数で、女は7の倍数で発育、成長、老化をするとされています。

膀胱の生理

膀胱は尿をためておく作用があり、腎の気化作用を受けて排泄します

尿は小腸から滲出してきたものや

脾、肺、腎、三焦による津液の運搬調節作用によってできた、

体内の余剰津液を蓄えたものです。

このように腎の気化作用が弱まると、

小便不利、瘤閉(排尿困難)、頻尿、失禁などが起こります。

排便についても腎の気化作用が大腸の伝導作用を助けていて

弱まると便秘や大便不通

久泄(精の気が虚して久しく下痢すること)が起こります。

三焦の生理について

三焦は臓腑を包む膜のような形をしています。

三焦という場合、身体を上焦(横隔膜より上)、

中焦(横隔膜から臍)、

下焦(臍から下)の3つに分けて言う場合と、

三焦の腑そのものの働きを言う場合があります。

三焦そのものの働きは、飲食物の消化、吸収、排泄の過程および

原気や津液の通路としての働きをいい、心包と表裏の関係にあります。

上焦は横隔膜から上の部分を指し、心、肺の臓があります。

上焦は呼吸を司り、気血を全身に巡らす働きを司っています。

中焦は、横隔膜から臍の部分を指し、脾、胃の臓腑があります。

中焦は飲食物の消化吸収を司ります。

下焦は臍から下の部分を指し、小腸、大腸、膀胱、腎、肝の臓腑があります。

下焦は大小便の排泄の働きを司ります。

三焦は原気の通り道になっています。

原気は三焦を通じて五臓六腑を養い、経絡を通して四肢を養っています

五臓六腑の説明

今日で一通りの五臓六腑の説明が終了しました。

どうでしょうか。

なんとなく五臓六腑それぞれの働きがわかりましたでしょうか?

大切なことは、自分の身体の仕組みがなんとなくでも理解しておくことです。

私たちの身体には、自分の身体を維持する機能が元々備わっているんです。

これから更に深く東洋医学をお伝えしていこうと思っているのですが、

そこだけ抑えていていただきたいなと思います。

作用が弱まったりすることで、異常のお知らせとして症状が出てくれます

そのサインを見逃さずに休む、滋養のある食事をとるなど、寝る

これらを意識すれば、そこまで大事にはならないはずなんです。

私たちの症状が大きくなればなるほど

私たちは自分の心と体に意識が向けてないんだと、気づけるようになりましょう

まずはそこからです。

気づくことから、小さな一歩が始まります。

少しでも多くの方々にこの思考が広まればいいなと思います。

それではまたね~。

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