
心と体
みなさんこんにちは!おさきまるです。
今日は身体の仕組みについてお話しさせていただきます。
”からだ”という漢字には、二つ表現があることを知っていますか?
一つ目は体を書く場合です。
体という漢字を使った場合は、ボディそのものを表しています。
頭の先から手足の先までのことを言います。
こちらは動物でも体と使うことが出来ます。
そしてもう一つは、身体と書く場合です。
身体という漢字で”からだ”と読むことが出来ますが、
通常は”しんたい”と読みます。
体に身がついてもからだと読むことが出来るんです。
身は精神や心を表します。
つまり、身体という漢字を使った場合は、人間のみに使われているんです。
体と身体ではこのような違いがあるんです。
私は人間のからだを表現したいときは、
身体と書かせていただくことが多いのですが、
使う理由としては、精神もからだの一部だということをお伝えしたくて、
このような表記をすることを心がけています。
体の仕組み
体の仕組みについてお話ししていきます。
この場合は、ボディのみの仕組みです。
我々人間にとって、とっても大切な仕組みをご紹介します。
私たちの体には、元に戻す力というものが元々備わっています。
元に戻す力とは、どんな風に作用しているのか。
転んでひざを擦りむいてしまっても、
時間が経てばカサブタがとれてきれいになります。
骨折してしまっても、固定して時間をおけばくっつきます。
日焼けしてしまっても、冬になれば元の肌色に戻ります。
これらはホメオスタシスという恒常性維持装置が、
人体に内蔵されていることによって起きているんです。
この機能がある限り、元に戻すという力が発揮されます。
肌荒れも、ケガも、体調不良も、休んだり時間をおけば治るんです。
しかしここで問題があるんです。
現代社会の問題点
ホメオスタシスという体内に内蔵されている機能が、
我々人間を守ってくれていることを先ほどお伝えしました。
しかし、現代社会では残念ながら問題が発生してしまっているんです。
それは・・・、
ホメオスタシスが形状記憶しているものが、異常をきたしている
ということです。
例を挙げながら詳しくご説明します。
私は鍼灸師歴10年目なのですが、
腰が痛い。肩が痛い。首が痛い。頭が痛い。生理痛が重いetc…
などのいくつもの症状を何度も診て、何度も施術してきました。
急性の痛みで施術を受ける方は割と少なくて、
ほとんどの人は大抵慢性的な痛みなんです。
慢性化している人の施術後、”あ~楽になった”と言っていただけるのですが、
”これが長くもってくれると嬉しいんだけど、すぐ戻っちゃうのよね~”
”施術後1週間くらいは楽だったけど、戻っちゃって・・・”
このようなお声がほとんどなんです。
伝わらないことが多いので、いつもハッキリ言わせていただいております。
”一体どこに戻っているんですか?”と。
言っている意味がおわかりいただけたでしょうか?
これが現代社会の問題点なんです。
何故、調子が悪い自分が元に戻る場所になっているのでしょうか。
この思考がかなり問題なんですが、
思考は後程解説します。
調子が悪い自分が戻る場所になる理由は大きく分けて3つあります。
1つ目は思考。こちらは後程。
2つ目は食事です。
私たちが日常で食べるものの質が悪くなってしまっているからです。
例えば、食品添加物、化学調味料、加工食品、農薬、遺伝子組み換え食品など。
便利になったり、安く買えるようになった分、
このような食品が増えていますよね?
これらは体にとって不自然なものになりますので、
負担が出て、不調を及ぼす原因になるんです。
3つ目は環境です。
環境というとかなり広いではありますが、
大気汚染、気候変動、社会活動、人間関係など。
生きていくうえで必ず関わってくるものに、だんだん異常が起きていますよね。
これらの異常も体にとってはかなり負担になってしまいます。
負担が増えると何故よくないのかと言いますと、
この負担を消化したり、我慢したりすることって、
交感神経がずっーと優位な状態になるんです。
交感神経は、闘え!働け!動け!負けるな!になる神経です。
逆に副交感神経は、休んで、ゆっくりして、になる神経です。
ホメオスタシスは自律神経も調整してくれています。
交感神経優位がずっと続くということは、
ホメオスタシスが既にしっかり機能していないんです。
元に戻る姿が交感神経が優位な状態が多いためその姿になってしまうんです。
これが負担が増えるとよくない理由です。
心の仕組み
先ほど思考についての話が出てきました。
これは心の仕組みによるものですので、ご説明します。
心には深層心理と表層心理が存在することは以前お話ししました。

深層心理は幼少期の記憶によって形成されている自覚のない意識のことで、
行動や結果として浮き出てきます。
表層心理はその逆で自覚のある意識のことで、
本心や本音も表層心理に入ります。
言葉や思い、考えとして浮き出ててくるといった仕組みがあります。
それでは先ほどの話題に話を戻しましょう。
調子が悪い自分が戻る場所になっている理由の一つに、
思考というものがありました。
つまり深層心理で、
調子が悪い自分に戻ることを求めている自分がいるということです。
そんなわけないやん!!って思うかもしれませんが、
心の仕組み上、そして私の経験上あるんです。
その話も詳しくお話ししていますので、ご覧ください。

戻る場所が調子が悪いところになることで得るメリットがあり、
そしてこのことを受け入れられない思考があるんです。
この思考でいると、被害者意識、他責思考、仮面などが生まれるんです。
調子が悪い自分が戻る場所になるということは、
私は仕事のせいで調子が悪いんだとか、
こんな世の中で生きていたら病気にだってなるとか、
あの人と一緒にいると気分が悪いなどという思いが生まれます。
誰だって持っている思考ですので、
絶対悪!!という訳ではないのですが、
この思考のままでいると、自分では表面上は望んでいないのに、
不調が改善しなかったり、人間関係や仕事がうまくいかなかったりします。
自分の思考の癖に気づくことが出来ると、思考の多方向に幅が広がり、
視点を自分の意志で変えることが出来るようになります。
気づきにおいてかなり重要な話を今日はさせていただきました。
体も心も大切な仕組みがあることを知っておくと、
視野が広がり、今までとは違った価値観を持てるようになります。
そこから自分がどの道に進むのかを決めるのはいかがでしょうか。
この投稿がそんな第一歩になることを願っています。
それではまたね~!
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