チ。地球の運動について

メンヘラ心に向き合う

最近わたしのハマったアニメ

皆さんこんにちは!おさきまるです。

今日は最近わたしがハマって一気見してしまったアニメである、

”チ。地球の運動について”についてお話しさせていただきます。

こちらのアニメ、原作は漫画で、

魚豊さんという方が書いた漫画です。

2020年からビックコミックスピリッツにて連載がスタートした作品です。

単行本は全8巻完結しています。

あらすじは、15世紀のヨーロッパを舞台にしており、

神を信仰している世の中で、禁じられた地動説を命がけで研究する

人間たちの生き様と信念を描かれたフィクション作品です。

教会の教えでは、天動説が唱えられており、

地動説について研究することは禁止されていました。

協会の教えに反する地動説を研究する者たちを異端と呼んでいます。

これら異端者の研究についてのお話しで、

その生き様と信念がとても熱く惹かれるものがありました。

何故面白いのか

ここからはわたしの考察になりますが、

こちらの”チ。”という作品、なぜ面白いのか。

それは、所々で、何度も繰り返し

深層心理についての話をしているからだと思います。

神を信仰して生き続けることで、

人は死ぬときに天国に連れて行ってもらえる。

そんな安堵のために生きているといった信仰は、

人間の死への恐怖によって支配された精神とも言えます。

どこか窮屈で自由のない世界。

そんな世界に生きがいを感じられない人がいるというのは、当たり前

このストーリーはまさに現代社会を表している縮図のよう。

日本は宗教は自由とされていますが、

実際の生活は、恐怖や心配、怖れによって人々は支配されています

マイノリティは存在価値がないかのように、淘汰される世の中

異端者を拷問し、処罰している”チ。”の世界と一体何が違うのでしょうか

歴史はどの時代を切り取っても、いつも結局は同じことの繰り返し。

だとしても、自分の深層心理に素直になって生きていくそんな姿に、

心動かされるものがあるのです。

このアニメはまさにそんなことを述べている作品で、

ついのめり込んで見入ってしまいました。

わたしの価値観

わたしの価値観は、圧倒的マイノリティです。

いわば、チ。でいう異端者と同種の人間です。

このブログをいつも読んでくださっているあなたは、

それを感じ取っていることと思います。

過去の話をしたいと思いますが、高校生の時の道徳の授業で、

不妊についてグループディスカッションをしたことがありました。

不妊治療として日本では、人工授精、顕微授精、体外受精が主体です。

しかし、海外では卵子提供や代理出産なども実際に行われています。

その、卵子提供や代理出産についてあなたはどのような考えですか?

というのがディスカッションのテーマだったのですが、

わたしは反対派

6人グループで私以外の5人は賛成派の意見でした。

その時わたしは初めて自分の価値観がマイノリティなんだと気づきました。

ディスカッションは、もちろんなんで??の声で質問攻め。

なんて述べたかは詳しくは忘れましたが、

生物的に不自然なことだから自分だったらやらない、

というようなことを述べました。

それに対して、みんな絶句。

グループの一人の男の子に、

〇〇さん(わたしのこと)って冷たい人だね

と言われたことを今でも覚えています。

それに対して当時は反論できませんでしたが、

今だったらこう答えます。

人間が自分たちにとって都合がいいように好き勝手生きているから、

地球はどんどん滅びていくのだ”と。

医学の原則は自然の摂理を破ることです。

死を延命させる行為も本来なら自然の摂理とはかけ離れたもの。

しかし、生き延びたのなら、

死を経験してアイデンティティを表現することが出来ます

ただ、生を作り出すことって、ただの両親のエゴでしかありません

エゴによって人は戦争するし、地球も汚します。

エゴとアイデンティティは違うのです。

エゴは自分のためにどうするか。

アイデンティティは自分はどのように生きていくか。

チ。はこのことをとても深く述べていると思うのです。

自分が天国に行くために神を信仰するエゴなのか。

それとも例え禁止されていたことだとしても、

自分の考えを証明することに命を懸けるアイデンティティなのか。

後者は全ての人が本当は感じていることだけど、

怖い、意味がない、少数派、安全安心を求める、ようなことの方が重要だから

見ないふりをして蓋をし、前者を求めるんです。

だけど、大切なことなのでもう一度言いますが、

全ての人は本当は感じているんです。

その感じているものを表現するのか

蓋をして今あるものに縋りつくのかは

自分の選択次第だということです。

チ。はそんな大切なことを考えさせてくれる作品です。

あなたがチ。に惹かれたのは、

あなたの深層心理が表現したいとささやいたからではないでしょうか。

この投稿をみて、自分に素直になれる人が一人でも増えますように。

それではまたね~。

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