
切診について
みなさんこんにちは!おさきまるです。
東洋医学のお勉強のお時間です。
今日は四診法の最後である切診についてお話ししたいと思います。
切診とは、四肢や体幹の皮膚および浅い筋に現れた反応を、
確認する診察方法です。
気の変化は、皮膚表面、衛気のような体外を巡るものを見ていくので、
直接触れずにやや手を浮かせてみていきます。
気の正常な状態はやや手を浮かせみると、心地よい温かさを感じ、
皮膚に触れて滑らせると滑らかで艶とうるおいがあります。
気の変化は繊細であるため皮膚に触れる前に、
まず浮かせて寒熱の状態をみて、気の状態を見ていきます。
寒の場合は気血不足、
熱の場合は気血の停滞が考えられます。
次に皮膚に触れて表面がピンと張り硬い場合は、
気滞により腠理が閉じて緊張しています。
逆に皮膚に張りがなく、時には冷えていたり、
汗がにじんでいる状態は、気虚により腠理が開いています。
また、手を皮膚に滑らせてみて艶がなく、ざらつく場合は、
気のめぐりが悪いことを示しています。
津液の変化は、皮膚と筋肉の間の皮下脂肪層の厚みと柔らかさをみます。
締まりがなくブヨブヨと浮腫んだ状態は津液の停滞がみられます。
靴下の跡が消えない、指で押さえた痕がなかなか戻らない場合も同様です。
皮下脂肪層に厚みがなく硬い、皮膚表面が乾燥している場合は津液不足です。
また、胸部や季肋部に手をかざして、
蒸気がこもってくる感じがする場合は、痰飲出来ています。
血の変化はやや深く指を深めて筋肉の硬さをみます。
筋肉に適度な硬さと弾力がある場合は、
血がスムーズに流れ充実していますが、
筋肉が硬すぎる場合は津液不足による血不足(陰虚)、血滞が考えられます。
逆に柔らかすぎる場合は、血が筋を滋養出来ていないため、
血不足(陽虚)が考えられ冷えも伴います。
腹診
ここからは専門的になってきますので、
大まかに紹介が出来ればと思います。
腹診は脾の割り当てである臍を中心に、
左側に肝、右側に肺、上に心、下に腎と割り当て見ます。
深さによって気血津液を把握できます。
もっとも浅い皮膚表面は気です。
触れずに体に手を近づけてみていきます。
次に手を筋層まで圧を加えて沈めてみるのが血です。
血は気や津液よりも陰性が強いため重く動きも遅いです。
筋肉の硬さで血の過不足、
ざらつき、滑らかさで血の動きを把握できます。
最後は、気と血の間の柔らかい中間層は津液です。
ここの厚さで津液の過不足、
ざらつき、滑らかさで津液の動きを把握できます。
脈診
脈は全身を巡り、脈診は心身のあらゆる情報を読み取ることが出来ます。
しかし習得にはかなり時間がかかることもあり、
難易度がかなり難しいので説明は簡単なもののみにします。
脈が速ければ熱症状。
脈が遅ければ寒症状。
脈が浮いていれば陰気が不足。
脈が沈んでいれば陽気が不足。
これだけを確認するようにしてみてくださいね。
四診法終了
今日でざっと四診法が終了しました。
結構専門的なものですので、
難しいとは思いますが、
まずは自分を観察してみてください。
今の自分はどんな状態なのかなと、
望診、聞診、問診、切診を用いて見つけていきます。
いつも同じような感じだな、と思うものは、
あなた自身の体質です。
例えば私の場合でしたら、
必要以上にソファから動きたくない。
色白ムチムチ。
筋トレをするとムキムキになりやすい。
体幹は汗で冷えるが、手足はどんな時も温かい。
緊張すると手に汗をかく。
昼夜逆転気味。夜型人間。
甘いものが好き。
のどが渇きやすくこまめに水分をとっている。
お通じは毎日数回出るが、油物を食べると下痢しやすい。
生理は出血量が多く、色は濃いめ。
帯下の量が多い。
全体的に皮膚が湿っぽく柔らかい。
皮下脂肪層には厚みがあり柔らかい。
筋肉の張りはストレッチをしないと硬くなる。
これらを読み取っていくと、
脾虚肝実傾向にあるなと感じます。
このように自分の体質を知っておくことも、
自分のことを知る第一歩になります。
明日は自分の体質から、
私の本来の持っている体質、素因を導いていこうと思います!
それでは今日はこの辺で。
またね~
【中古】DVDで学ぶ刺さないハリていしん入門 森本式てい鍼を使った治療/ヒュ-マンワ-ルド/岸田美由紀(単行本)
価格:24,948円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)
コメント