
鍼灸の治療法
皆さんこんにちは!おさきまるです。
先日わたしが現在ぶつかっている壁についてお話ししました。
まだ投稿を読んでいない方はそちらから読んでもらえると
分かりやすいと思います。

その壁は自分の職業である鍼灸の治療についてです。
自分の感覚と東洋医学の理論がずれてしまっているんです。
そして本を読んで学習しても、全然頭に入ってこないという状態です。
そこで、今日から定期的にわたしが治療で行っている、
経絡治療の理論についてをお話ししていこうと思います。
わたしは自分の現在の価値観を手放して、新しい知恵に消化するために、
そしてわたしのブログを見てくださっている皆さんは、
不調が起きた時のご自身の状態を知ることが出来るようになるために。
自分が今どんな状態かが分かれば、
予防、養生をご自身で出来るようになるんです。
これはわたしが目指している治療で、
治療家に治してもらうんじゃなくて、
患者さん自身が自己治療できるようになる。
という目標の第一歩になります。
是非ご活用していただけると嬉しいです。
経絡治療とは
まずはじめに、経絡治療についてどんなものかを説明します。
東洋医学とは、陰陽や虚実のバランスを整える治療のことです。
東洋医学の中にもたくさんの治療法が存在しますが、
基本的にはどのバランスをとるのかによって様々な流派があると思ってください。
わたしが治療で行っている治療法は、経絡治療と言います。
経絡治療は、すべての疾病を経絡の虚実状態として把握し、
それを主に鍼灸を用いて治療に導く治療と定義されています。
”六部定位脈診”という、手首の脈を6部位に臓腑経絡を当てはめる脈診法で、
五臓六腑の経絡の虚実を見て診断していきます。
そこから難経という東洋医学の古典を用いて、
脈診で見た臓腑の虚実に合うツボを選んでいきます。
選んだツボに鍼を刺すのですが、
わたしは”ていしん”という刺さない鍼で治療をしていきます。
このように経絡治療はとてもシンプルな治療法です。
シンプルな分、脈診での診断を間違えると症状が改善しなかったり、
酷い時は、現状の症状が悪化したりすることもあります。
ちなみにわたしは、この脈診がうまくいかなくて、
現在とても手こずっているんです。
今のわたしの状態が、経絡治療においてとても大変なことだということが、
おわかりいただけたことでしょう。
刺さない鍼を使う理由
経絡治療の基本は”浅刺置鍼”といって、
鍼を浅く刺して(1cm未満)置鍼(時間をおく)という刺し方です。
これはどんなことを目的としているのか。
浅く刺すという行為は身体の表面上の氣を巡らせること、
そして置鍼というのは、氣が巡るのを待つという目的があります。
その氣の操作は鍼を刺さなければ効果がないのかというと、そうではないのです。
少し難しい話ではありますが、
氣が巡る時の氣は”衛気”と”営気”と呼ばれる二種類の氣です。
これら二つはそれぞれ違う働きがあるのですが、
どちらも身体の健康を維持する重要な役割があります。
簡単に説明すると、衛気は体表面から少し離れた部分を巡り、
体温調節や外邪(風、暑、湿、燥、寒)が体内に侵入するのを防ぐ働き。
営気は体内を巡り、血を循環させ、身体各部を栄養する働きがあります。
この二つの氣を調整することが出来れば、
鍼を刺す必要がないということです。
もちろん、鍼を刺すことが悪いのではありません。
わたしが刺さない鍼を使う理由は、
わたしの師匠が刺さない鍼で氣を調整しているのを、
わたしは間近で見ていたので、師匠のようになりたい!!という思いと、
刺さない鍼を使った方が、様々な人に対応できると感じたからです。
鍼を刺すという行為は、どんなに細い鍼でも身体にとっては刺激になります。
刺激に強い人もいれば、弱い人もいます。
わたしはどちらかというと刺激に敏感な方の人間なので、
よくわかるのですが、刺激が強いと調子が悪くなりやすいんです。
そのことから、刺さない鍼で氣を調整できる鍼灸師になろうと思いました。
わたしの本質をまとめる作業
鍼灸と精神分析からわたしの本質が浮き出てきました。
それらをまとめる作業に取り掛かっています。
今、まとまっていないことで自分の知識と感覚のずれに戸惑っています。
このブログで知識を皆さんと一緒にもう一度つけていこうと思います。
そして、わたしらしい本質のまとめが出来たらいいなと思います。
それは治療にも、家族関係にも、体調にも、すべてにつながってくることです。
つながった時にはまた皆さんに共有しようと思っています。
楽しみに待っていてくださいね。
それでは今日はこの辺で。
またね~
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