不調の原因11

東洋医学の知識

外因

みなさんこんにちは!おさきまるです。

今日は昨日の続きです!

本日は外因についてお話ししたいと思います。

外因

外因とは季節に合わない気功や生活環境など外から受ける影響が原因となって、

病気を引き起こすものをいいます。

自然界には風、暑、湿、燥、寒、火の六つの気があり、

これらは過不足なく正常に働いていれば万物を育む働きを持ちますが

これらの働きが乱れると六淫の邪(外邪)と呼ばれます

六淫の邪は身体の抵抗力が落ちた時に侵されやすくなり

病気を引き起こします

風邪

風邪は上昇性と発散性があり、

1か所に固定せずに動き回る陽の性質が強い外邪です。

そのため風邪は身体の上部や表面を侵しやすく、

衛気の働きを失調させると腠理が開き発汗、発熱、悪風などの症状が出ます。

病状の位置が一定せず、動き回る性質があります

筋肉のけいれん、ひきつりや、

症状が急速に変化する卒中などの症状が現れます。

風邪は人体を侵すと血や津液を不足させて虚熱を発生させるため

血を蔵する肝と関連が深いです。

暑邪(火邪、熱邪)

暑邪と熱邪はほぼ同じで、夏季の高温や高熱環境によって引き起こされます

火邪は外邪ではなく、七情は外邪の長期滞在によって起こる内生の邪です。

陽の性質強く津液を激しく消耗し、口喝、唇の乾燥、便秘などの症状が現れます。

また、津液が失われると津液を動かしている気も不足するため

倦怠感や気力に乏しいなどの気虚の症状が現れます。

これらの邪の性質は上昇性があり、

顔が赤い、目が赤い、口舌のびらんなどの身体上部の顔面や頭部に症状を表す他、

高熱、発汗などの症状が起こります。

暑邪は心と深く関わりがあるため、

心に影響が及ぶと不安で落ち着かない

不眠、譫語、意識障害などの症状が起こります。

また、これらの邪は極まると内風を生じ、

四肢のけいれんなどを起こし、血熱となり血脈の流れが乱れると、

鼻血、吐血、血尿、血便、月経過多などの出血を起こします。

火邪は肝の臓に停滞が起こったり、心に熱が多くなると生じます。

原因として七情の乱れや外邪が体内から去らず、

長期に停滞して変化することによって生じます。

湿邪

湿邪は雨にぬれたり、湿った場所に長時間いると侵されます

湿邪は陰の性質が強く、粘りがあり重い性質があるため、

気血の流れを阻害する、身体の下部に病症を表しやすい

病床が固着して治りにくい、再発しやすいといった性質があります。

臓では脾と関わりが深く、

湿邪が脾を侵すと運化作用が阻害され

下痢、腹張、食欲不振などの様々な症状を表します

また脾の運化作用が衰えても津液が停滞し、痰飲が出てきます

他にも腎、肺の働きが弱く、津液の代謝が不十分な時も

津液が停滞し湿邪に侵されたときと同じ状態になります(内邪)

湿邪の病床の特徴は、気血の流れを阻害するため

頭や身体が思い、四肢がだるい、関節疼痛

大小便や目やになど排泄物と分泌物が多く、汚く、

スッキリ出ないといった特徴があります。

燥邪

燥邪はエアコンの普及により乾燥を招くことが増えています。

性質は風邪に似て津液を損傷します

臓では肺と関りが深く、肺は常に津液が少なく乾燥した状態であるため

さらに乾燥して潤いがなくなるのを嫌います

燥邪が肺を侵すと宣発粛降作用が低下し

乾いた咳、粘った痰、血痰などの症状が現れます。

また慢性疾患、熱病などによる津液不足によって

燥邪に侵されたのと同じ状態になります(内燥)

燥邪の病症の特徴は津液を損傷するため

乾いた咳、のどの渇き、便秘、目の乾燥、肌の乾燥が現れます

寒邪

寒邪は陰の性質が強い外邪で寒冷な気候、水中での長時間の作業、

クーラーのあたり過ぎなどで侵されます。

寒邪は陽気を損傷し、陽気の温煦、推動作用を阻害して、

気血の流れを滞らせ侵された部位に強い痛みを引き起こします

経絡や筋肉を収縮、緊張させ、腠理を閉ざして

悪寒、発熱、無汗といった病状を表します。

臓では腎と深く関係し、寒邪が腎を侵すと

腎の陽気である命門の火が衰え、身体を温める働きが低下し

冷えの病状を強く表します

皮毛を侵すと腠理が閉じて悪寒、発熱、無汗など、

筋や経脈を侵すと疼痛、脾胃を侵すと腹部冷痛、嘔吐、下痢、

そのほか手足の冷えなどの病状を起こします。

現在のわたしの外因

今日のわたしの状態なのですが、

昨日のどの痛みがあり、今日は頭痛があります。

気が上に上がっている傾向があるので、

外邪は風邪、暑邪、燥邪が考えられますが、

風邪は筋肉や血液に関係する症状が現れるので対象から外れます

のどの痛みがあるので、燥邪が一番考えられます

長男と次男が今週から風邪をひいているのでそれが移ったのですが、

まだまだ暑い日が続いているので、

ずっとクーラーの部屋にいたことで、燥邪に侵されたのでしょう。

燥邪は秋に起こることが多いとされています。

暑い日が続いていますが、

燥邪には気を付けてい過ごしたいと思います。

それではまたね~。

【中古】 刺さないハリていしん入門 森本式〔テイ〕鍼を使った治療 / 岸田 美由紀 / ヒューマンワールド [単行本]【ネコポス発送】
価格:4,704円(税込、送料別) (2025/9/10時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました