
ツボについて
みなさんこんにちは!おさきまるです。
今日は引き続き東洋医学のお勉強のお時間です。
本日の話題は、ツボについてです。
ツボという言い方は、実は一般的なもので、
正式名称は”しゅ穴”といいます。
しゅ穴は、3種類に分けられており、
①経穴(十四経脈上にあり、部位が定まっている時のことを言います。)
②奇穴(十四経脈になく、名称、部位、主治症があります。)
③阿是穴(各称や部位は定められていないが病態と深く関わって出現したり、
治療店となる部位。)
この中でよく使うものは、経穴が多いです。
そんな経穴の中でも、特に臨床上重要な作用を持つとされているものがあり、
それらを総称して要穴といいます。
要穴には、五要穴、五兪穴、五行穴、四総穴、八会穴、八脈交会穴、
交会穴、下合穴があります。
それじれご紹介していきたいと思います。
今日は五要穴についてです。
五要穴
診断、治療するのに、使用頻度が高く、
重要な経穴ということで、
原穴、郄穴、絡穴、募穴、兪穴があります。
原穴
五要穴の中で、原穴は元気が多く集まるところのことです。
①足の厥陰肝経=太衝、②手の少陰心経=神門、③足の太陽脾経=太白
④手の太陰肺経=太淵 ⑤足の少陰腎経=太渓 ⑥手の厥陰心包経=大陵
⑦足の少陽胆経=丘墟 ⑧手の大陽小腸経=腕骨
⑨足の陽明胃経=衝陽 ⑩手の陽明大腸経=合谷 ⑪足の太陽膀胱経=京骨
⑫手の少陽三焦経=陽池
郄穴
郄とは、隙間の意味があり、骨と筋肉との隙間を意味します。
また、閉じる、退けるという意味もあります。
このことから、郄穴は速やかに邪を取り除けるといった力を持っていて、
急性症状の反応店、診断店、治療点とされています。
①足の厥陰肝経=中都 ②手の少陰心経=陰郄 ③足の太陰脾経=地機
④手の太陰肺経=孔最 ⑤足の厥陰心包経=水泉 ⑥足の少陽胆経=外丘
⑦手の太陽小腸経=養老 ⑧足の陽明胃経=粱丘 ⑨手の陽明大腸経=温溜
⑩足の太陽膀胱経=金門 ⑪手の少陽三焦経=会宗
絡穴
絡穴とは、本経脈がほかの経脈と連絡するために分支するところのことです。
この穴は経脈の虚実が現れやすいので、
慢性症状の反応店、診断店、治療点として広く用いられます。
①足の厥陰肝経=盠溝 ②手の少陰心経=通里 ③足の太陰脾経=公孫
④手の太陰肺経=列缺 ⑤足の少陰腎経=大鐘 ⑥手の厥陰心包経=内関
⑦足の少陽胆経=光明 ⑧手の太陽小腸経=支正 ⑨足の陽明胃経=豊隆
⑩手の陽明大腸経=偏歴 ⑪足の太陽膀胱経=飛揚 ⑫手の少陽三焦経=外関
募穴
募穴とは、臓腑の気が多く集まるところで、
全て陰の部(胸腹部)にあります。
①肝=期門 ②心=巨闕 ③脾=章門 ④肺=中府 ⑤腎=京門 ⑥心包=だん中
⑦胆=日月 ⑧小腸=関元 ⑨胃=中脘 ⑩大腸=天枢 ⑪膀胱=中極 ⑫三焦=石門
兪穴
兪穴とは、臓腑の気が注ぐところで、
全て陽の部(背腰部)の足の太陽膀胱経にあります。
①肝=肝兪 ②心=心兪 ③脾=脾兪 ④肺=肺兪 ⑤腎=腎兪 ⑥心包=厥陰兪
⑦胆=胆兪 ⑧小腸=小腸兪 ⑨胃=胃兪 ⑩大腸=大腸兪 ⑪膀胱=膀胱兪 ⑫三焦=三焦兪
ツボの位置
ツボの位置についてなのですが、
写真や絵を上げることが難しいですので、
調べてみてください!
聞いたことがあるツボが結構あると思います。
五要穴とはそれほど大切なツボが多いので、
知っていて損はないと思います。
治療家でない限り、ツボを使って治療することは少ないかもしれませんが、
例えば、頭痛にはこのツボ!なんて使い方をしても、
なかなか症状がよくなることはありませんので、
こんなツボがこの位置にあるんだ。
その程度で大丈夫です。
自分の身体のことですから、
調べて確認することで意識が自分に向きます。
是非やってみてください!
それでは今日はこの辺で。
またね~
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