
肝の働き
みなさんこんにちは!おさきまるです。
今日は東洋医学のお勉強のお時間です。
本日のテーマは肝について!!
肝の主な働きは血を蔵し、
疏泄作用によって気の働きがスムーズに行われるようにすることです。
肝気は血を肝に集めて、臓の発散作用が必要なところに血を送ります。
肝血に過不足があると特に血を必要とする、目、筋、爪に異常が出ます。
肝の精気は積極的、計画的に物事を行うという性質があります。
血は心の司る血脈を通って運ばれ、肝に貯蔵されます。
肝の臓そのものは血を蔵しているため、昇発、発散作用という陽の作用を持ち、
これが疏泄作用と呼ばれています。
疏泄作用が弱まると、気が巡らなくなるので、
気滞(気の停滞)、瘀血(血の停滞)、痰飲(津液の停滞)が生じます。
特に脾の昇清作用と胃の降濁作用は疏泄作用の影響をよく受けるため、
肝の働きが弱ると脾胃にも影響が及びます。
また、気滞によって熱が多くなると、イライラしやすくなります。
肝気は反対に収斂作用という陰性の作用があり、血を肝に集めます。
肝気は酸味によって補われます。
肝の臓と肝気の作用によって、昼間は目や筋などに多く、夜は臓に戻るように
血量を調整しています。
この循環に異常があると、夜中のこむら返りや、不眠などの症状が出てきます。
胆の作用
胆は肝と表裏関係にあり、奇恒の腑の一つです。
奇恒の腑とは、腑のような形を持ちながら、
臓のように中に精気が詰まっているもののことを言います。
胆が蔵している胆汁は肝で生成され、疏泄作用によって分泌、排泄されます。
胆汁は脾胃の運化作用を助け、消化吸収が正常に行われるようにしています。
この疏泄作用が失調し胆に影響が出ると、
胸脇苦満(胸部、下肋部の張りや圧迫感)、
疼痛、口苦、消化不良、黄疸などが現れるようになります。
口が苦い
私の話になるのですが、連休明けからずっと口が苦いんです。
ちょうど先ほど、口苦という言葉が出てきましたね!
ですので今日は!!せっかくですので、
私は現在どんな状態なのかを紹介し、診断、治療してみようと思います!
実際に私が鍼灸治療をするのと同じようにやっていくので、
文字にするとかなり難しい話にはなってしまうのですが、
治療の雰囲気を少しでも感じていただけたらいいなと思っています!!
それでは参ります!!
今日の主訴(最もつらい症状)は、本日のご飯は夫のリクエストで、
タコライスだったのですが、いつも通りのレシピなのになぜか、
食後横になっていても痛いくらいの胃もたれに襲われました。
それが結構しんどいのと、連休明けからずっと寝ても寝ても眠たい。
気づいたら寝落ちしてしまっていることが多いです。
実家に帰省している時ももうちょっと痛みが酷い胃もたれに襲われ、
8月に入って4回目です。
あとは、何日か前から左側頭部に軽ーい頭痛がたまにあります。
脈は、数脈(速い脈)、濇脈(やや細く遅く、なめらかでない脈)。
右関尺左寸口虚(脾虚)。
腹診は、熱、湿、濇、張りはないけど硬い、脾胃の虚。
これらの情報から、治療方針を決定するために証を決めます。
証とは、治療方針を決定するために考え出された分類法です。
大きく陽実証、陽虚証、陰虚証、陰実証の4つに分けられます。
その4つから更に細かく分けられているのですが、
今日のわたしの証を4つの中から決めると、陰実証です。
陰実証とは陰の部位である肝に血や熱が停滞した証のことです。
なぜ陰実証なのかを簡単に説明すると、
まず寒症状なのか、熱症状なのかを決めます。
今日のわたしの状態的に胃もたれは炎症反応だったり、
側頭部に頭痛があるのは、
熱が頭痛に関わる胆に停滞しているからだと考えるので、熱症状です。
熱症状ということは、陽が虚している陽虚証は除外できます。
また、陽実証程、熱症状が旺盛ではないので陽実証も除外します。
残りは陰虚証か陰実証かに絞られました。
脈診や腹診などから脾虚証だということが分かります。
ここで重要なのが、口が苦いという症状です。
胃もたれで胃が痛く気持ち悪くなったり、口が苦いのは、
胆に熱がこもっているからだと考えられます。
また、左側頭部の頭痛も胆に関係があります。
ですので、今日のわたしの証は脾虚陰実証。
陰実とは肝実なので、”脾虚肝実証”と証を決定します。
証が決まったので次はツボを決めていきます。
胃もたれがあるからといって、胃もたれに効くツボに鍼灸をするのではなく、
胃もたれが出た原因を完全しなければ意味がありません。
その原因は脾が弱り、運化作用が弱くなることで肝血に熱がこもったんです。
ですので、この場合は脾を補ってくれる脾経のツボを使います。
特に土穴で原穴である太白を使います。
ここからは説明がかなり難しいので割愛しますが、
そんな感じで、足三里、陽池、外丘を使いました。
そうすると唾液が出てくるようになり、口の苦いのがほとんどなくなりました。
脈も落ち着き、おなかが張ってないけど硬い感じが柔らかくなりました。
胃もたれもなくなり、頭痛もなくなり、頭がスッキリしました。
こんな風に症状が出ている根本を改善してあげると、
症状も改善していくんです。
ちなみに今日わたしは指でツボに添えるだけだったので、
鍼を刺したりお灸をすえたりしていないので、ほんの数分で改善します。
刺激量が多ければ効くという訳ではないということを、
今日は私が自分を施術することでご紹介させていただきました。
それではまたね~
コメント