不調の原因8

東洋医学の知識

基礎の復習

みなさんこんにちは!おさきまるです。

本日は東洋医学の学習のお時間です。

前回の不調の原因7で五臓六腑の生理についての解説が終了しました。

きっと覚えていないことでしょう(笑)。

だけどとても大切な基礎の部分ですので、ざっと復習してみようと思います

陰陽五行

まずは陰陽五行について。

万物は陰と陽に、

また木、火、土、金、水、の五行に分けることが出来るという考え方があります。

陰陽には3つの特徴があります。

1.陰陽は依存する

2.陰陽は対立する

3.陰陽は消長、転化する

万物も五行に分けることが出来ますが、

木の臓は肝、腑は胆が当てはまります。

火の臓は心、腑は小腸が当てはまります。

土の臓は脾、腑は胃が当てはまります。

金の臓は肺、腑は大腸が当てはまります。

水の臓は腎、腑は膀胱が当てはまります。

気血津液

気血津液の生理について。

飲食物(水穀)が胃に入り消化されます(腐熟)。

消化されたものが小腸に移動し、小腸で清濁に分けられます。

清いもの(水穀の精微)が脾の運化作用の働きの一つの、

昇清作用によって肺に運ばれます。

肺に運ばれたものの一部は天空の気と交わり、

胸中に納められる宗気となって呼吸の原動力になります。

残りは働きの違いによって、

衛気、営気、血、津液へと働きが分かれていきます。

濁ったもの(糟粕)は更に液体と固体に分けられ、

液体は小便として膀胱へ染み出すように移動し、

固体は大便として大腸へ伝えられ排泄されます。

気の作用

1.推動作用 2.温煦作用 3.防衛作用 4.固摂作用 5.気化作用

血の作用

全身各部の組織及び臓腑の滋養と栄養を司っている。

特に目、筋肉はよく血の滋養を受けている。

津液の作用

各部を潤し、冷やし、引き締める作用がある。

五臓六腑の作用

脾の作用は、運化作用と昇清作用によって、飲食物から気血津液を生成し

これらを各臓腑、全身に送り栄養する働きがある。

肌肉、口、唇、四肢、関節を司ります。

精気は意智で記憶、思考を司ります。

胃の作用は、食道を通ってきた飲食物を受け取り(受納)、

消化(腐熟)して小腸に送る(降濁作用)

肺の作用は気を司ることで

肺気によって気を全身に巡らし、津液や血を巡らせる働き

皮毛を司り衛気を皮毛に巡らすことで、

腠理の開闔(そうりのかいごう)を調節して体温調節をしている。

悲しみ、鼻、毛を司り、精気は魄。物事を始めようとする気力を司る

大腸の作用は、小腸で分けられた糟粕を受け取り肛門まで運んで

大便として排泄する働き(伝導作用)肺気が伝導作用を助けている

心は心気が盛んな陽気を抑制し、熱が大きくなりすぎないようにしている

血脈を司り、血を全身に送る作用がある。

心の精気は神で意識活動を司る

喜び、汗、舌を司る

心は最も大切な臓なので、代わりに心包がこの働きをしている

心包の作用は、心の陽気が心包に出てきて腎に降りて命門の火となる

この命門の火と腎の陰気が一緒になって三焦の原気となり、

三焦および経絡を通じ、臓風、四肢体幹を巡ることによって

生命活動が正常に行われている

小腸の作用は脾にも出てきたので割愛します。

肝の作用は、血を蔵し疏泄作用によって、

人体の気の働きがスムーズになるように働いている

血は肝気によって集められ、臓の発散作用で必要なところへ送られる

目、筋肉、爪、怒りを司っている

肝の精気は魂で積極的、計画的に物事を行う性質がある

胆の作用は、肝で生成された胆汁を蔵し、疏泄作用によって分泌、排泄される

胆汁は脾の運化作用を助け、消化吸収が正常に行われるようにしている。

胆は決断を司っている

腎の作用は津液を蔵し、気化作用によって体内の津液量を調節する働き

腎には命門の火として心の陽気が降りてきて、冷えすぎないようにしている

耳、二陰(大小便の出口)、髪を司る

腎の精気は精志で物事を持続して続ける根気を司っている

膀胱の作用は尿をためておく働きがあり、腎の気化作用を受けて排泄します

尿は小腸から滲出してきたものや

脾、肺、腎、三焦による津液の運搬調節作用によってできた、

体内の余剰津液を蓄えたもの。

三焦の作用は飲食物の消化、吸収、排泄の過程

及び原気や津液の通路としての働きがある。

復習

基礎をまとめてみました!

ざっとではありますが、かなりわかりやすくなったと思います。

次回は各臓の関係についてお話ししようと思います。

それではまたね~。

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